したつして理挙がらんことを要す。故に冗長を取ること無し。
『文鏡秘府論 南』
言葉が思いを伝えて論理的であることが基本です。ですから、まわりくどくて何を言っているのかわからない文章が一番良くないのです。
みなさんは家族や友人と話しているとき、詳しく説明しすぎてかえって自分の意図が上手く伝わらなかったことはありませんか?
もしかしたら伝わらないのは相手のせいではなく、自身の話し方に問題があったのかもしれません。
自分の知識や趣味の話となると語り尽くしたくなる気持ちは分かります。しかし話が長ければ長いほど、何が言いたかったのかよく分からなくなってしまいます。
本当に伝えたいことは長々と話すのではなく、誰でもわかるようにシンプルに話したほうが返って伝わりやすいのです。