埼玉県越谷市の真言宗摩尼山地蔵院|大悲霊廟(納骨堂)

今週の言葉

秀なる樹、定んで秀なるに非ず。

かぶろなる樹、定んでかぶろなるに非ず

『秘蔵宝鑰』

枯れ木に見えた木も、ずっとそのままの状態ではいない

この言葉は、冬の間眠っていた木も、春が来れば一斉に花をつけるように、愚か者もいつまでも愚かなままではないという意味です。空海は自然の理に例えていますが、「隠れた才能や素質は、いつか必ず発揮することができる」という意味が込められています。空海自身も、修行に励んでいた二十代はほとんど無名の僧侶でしたが、唐への留学を経て宗教界のヒーローのような存在になりました。諦めずに地道な努力を続けていけば、必ず花開くときが来るのです。

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