ふうしょくきえやすく、りょうじんあいがたし
『高野雑筆集』
まさに生命は風前のともしび、良い星に遇うことは難しい。
蝋燭に火をつけます。風がふいてフッと消える時もあれば、ゆらゆらとなかなか消えない時もある。人の生命も同じようだと弘法大師は思ったに違いありません。そして「良辰遇い難し」と言いました。良辰とは良い星のこと、人は生まれた時に星が決まります。良い星に生まれた、悪い星に生まれたと良く言いますが、良い星の人が一生良いわけでも、悪い星の人が一生悪いわけではありません。星は回っていて良いも悪いも平等に訪れます。ただジッと立ち止まって遇うのが難しいならば、自分で動いて引き寄せてはどうでしょう。
善は急げ!今が良辰です!!