埼玉県越谷市の真言宗摩尼山地蔵院|大悲霊廟(納骨堂)

今週の言葉

まず計執を打って、然して後にまさに円明に入るべし

まずけしゅうを打って、しかして後にまさに円明にはいるべし

『十住心論』

まず、身勝手なはかりごとや妄想を打ち破り、晴々とした心の境地にはいるべき。

自分の利益のために計略をめぐらし、また悪しき妄想抱く。損得ばかりに固執する人が、そこに落ちると身動きがとれなくなります。

仏教ではそのような人々を『餓鬼』と言います。餓鬼は飢えを満たすため、自分の食欲だけを考えます。そこから、自己中で自分の事しか考えない者に例えます。そんな人々にどうして穏やかな時が訪れるでしょうか。自らの『餓鬼』の姿に気づき、他人を敬い幸せを分かちあうことで、広々とした、晴々とした心でいられるのです。

↑