埼玉県越谷市の真言宗摩尼山地蔵院|大悲霊廟(納骨堂)

豆知識

真言宗の話

真言宗は誰が興したかはご存知ですよね。

弘法大師空海が中国は長安の青龍寺・恵果和尚より密教を授かり、和歌山県の高野山を中心に広めていった仏教の一宗です。現在、弘法大師空海は真言宗祖として多くの信仰を受けているのですが、そんな真言宗大きく分けて二つの派に別れています。

それは古義真言宗と新義真言宗です。違いは教えの考え方によるもので、古義は本地法身説、新義は加地法身説です。本地法身説は密教の象徴仏である大日如来自らが教えを説く法、加地法身説は密教の象徴仏は大日如来ではあるが、他の諸仏、諸如来等は大日如来の化身であるので、それらの教えは同等であると言うことです。

鎌倉時代に現れた興教大師覚鑁が、堕落停滞した真言宗の庶民化への大改革をはかりました。しかし、既得権を取られたくない高野山保守派との対立を生み、やむなく根来寺に活動の中心を移し新たな教義を説いていきました。それを弟子であった頼瑜が発展させたのが新義真言宗です。

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